食事制限ダイエットや無理なく糖質制限ダイエットなどを成功させるには、基本となる知識を身に付けて上手に利用する事が大切です。
そこで、本気で痩せたいと考えている人が知るべき基本知識の一つに代謝があります。
痩せたいという意志を持つ方が代謝について知る事で、自分に合った方法を見つけやすくなります。
また、年齢や性別に関係無く効率の良いダイエットができるようになるでしょう。
代謝とは、人間が食べた物や飲んだものを、体が使う事を言います。
例えば、ご飯を食べると体が炭水化物をエネルギー源にして熱を作り出したり、体を動かす為の力にしたりします。
骨を作って体を維持したり成長したりする事も代謝の例です。
人間が生きていく上で必要な代謝を基礎代謝と言い、必要以上に食べ過ぎると代謝で消費される分を越えて脂肪として蓄える形になり、肥満の原因となります。
逆に、食べ過ぎないようにすれば脂肪が蓄えられにくくなるでしょう。
薬を飲めば痩せることができる方法もありますが、ダイエットをする際は代謝を意識して食事や運動をする必要があります。
薬の力だけに頼るのではなく自分の努力によって基礎代謝を加速しダイエットを成し遂げられるものだという意識を持ちましょう。
代謝の量は人それぞれ違い、年齢や性別によって違いがあります。
本気で痩せたいと考える人は、自分の代謝がどの程度あるのかをまず考えましょう。

痩せる前にまず自分の代謝を知ろう

体重計に乗る人

ダイエットで痩せるには、痩せたいという意志を持つのと同じ位、自分の代謝を知る事が大切になります。
代謝で消費されるエネルギー量が大きければ、それだけ痩せやすい体になるからです。
本気で痩せたいという意志を最大限に生かし、実際に痩せる為には前提となる知識を身に付ける必要があります。

自分の代謝を知る方法

自分の代謝を知る方法は、様々にあります。
例えば、公開されているデータを利用する方法です。
データには年齢別や男女別、体重別等で基礎代謝量がまとまっています。
データの中で自分に当てはまる項目を見つけ、自分の代謝を把握してみましょう。
また、体重計を利用する方法もあります。
自分の年齢や身長、性別などを登録して体重を計測する事で体内のデータが表示可能です。
自分の代謝が現在、どのくらいあるかを毎日チェックする事が可能になります。
パソコンやスマートフォン向けのダイエットアプリを利用すれば、日々の状態をチェックして変化を知る事できるのでおすすめです。
20代の男女の方が平均的な体重と身長でデータを参照する場合、男性で1500kcal程度、女性で1100kcal程度が基礎代謝となっています。
体重計を利用して算出した場合も、概ね同様の数値になるでしょう。
人間が1kgの脂肪を燃焼させるのに必要なエネルギーは7000kcalとされていますから、20代の男女は1週間も経たない内に1kg分のエネルギーを費している事になります。
注目すべきポイントは、この膨大な消費エネルギーの大半が内臓の働きで起きている事です。
特に大きな消費をしているのが肝臓や脳、腎臓や心臓といった部位になります。
痩せにくい体から痩せやすい体になるには、内臓を健康な状態にするのが大切です。

運動によって代謝を高めることも出来ます

痩せにくい体から痩せやすい体になる為に、運動によってどの程度代謝が高まるのかも把握しておきましょう。
人間には身長や体重、年齢や性別によって基礎代謝量が異なりますが、運動の程度によっても代謝の量は変わってきます。
例えば、20代の男女であまり運動をしない方は男性で2300kcal程度、女性で1600kcal程度を1日の間に消費する事になります。
一方、激しい運動をする方になると男性は3000kcal程度、女性は2200kcal程度です。
このように、基礎代謝ほど大きくはないものの、運動は代謝に影響を与えている要素の1つになります。
自分の代謝を知る事で、ダイエットを計画的に行う事ができるようになります。
何も知らない状態で色々な方法を試すよりも効率が良くなりますし、数値として現状を把握できればモチベーションも高まるからです。
自分の現在の体重と代謝を把握し、目標の期日までに希望体重になるには1日どの程度のエネルギーを消費すれば良いのかがわかれば、ダイエットの内容も自ずと決まります。
痩せたいと思っているものの、痩せる為にまず何をすれば良いのかわからないという方は、先に自分の代謝を把握しておきましょう。

10代~50代の男女別代謝一覧

代謝によって消費されるエネルギーは、年齢や性別によって違いがあります。
本気で痩せたいと考えている方は、自分の代謝をチェックして、適切なダイエット方法を検討していきましょう。

まず、10代の段階では男女ともに基礎代謝に大きな違いはありません。

10~11歳
男性で1330kcal、女性で1260calです。
12~14歳でも男性は1520kcal、女性も1410kcalです。
体育の授業や休み時間の運動、放課後のクラブ活動等を考慮した場合は推定エネルギー必要量も考える必要があります。
この場合は10~11歳で男性は1950~2500kcal、女性は1850~2350kcalです。
12~14歳
男性が2300~2900、女性は2150~2700となります。
15歳以降
男女の代謝の違いが現れ始めます。
15~17歳の男性は基礎代謝で1610kcal、女性で1310kcalです。
推定エネルギー必要量は男性で2500~3150kcal、女性で2050~2550kcalとなります。
男性は15~17歳が、女性は12~14歳が代謝のピークとなり、以後は年齢が高まるに従って代謝が下がっていくので注意しましょう。
18~29歳
男性は1520kcal、女性は1100kcalの基礎代謝となり、男女共に消費エネルギー量が大幅に下がります。
推定エネルギー必要量も男性で2300~3050kcal、女性で1650~2200kcalと減少に転じていく時期です。
30~49歳
男性の基礎代謝は1530kcal、女性は1150と男女共に微増します。
推定エネルギー量は男性で2300~3050kcalと変わらず、女性の場合は1750~2300kcalと増える形です。
青年期間は10代後半から20代後半に比べると、男女共に一時的に代謝が増加する時期です。
50~69歳
男女共に基礎代謝が再び減少します。
男性は1400kcal、女性は1100kcalとなり、男性の減少が目立つ時期です。
推定エネルギー必要量は男性で2100~2800kcal、女性は1650~2200kcalと同様に減少します。
70歳以上
男女共に基礎代謝が更に減少し、男性は1290kcal、女性は1020kcalです。
推定エネルギー必要量も男性で1850~2500kcal、女性で1500~2000kcalと男性の減少が大きくなります。

これらのように、男女共に10代の半ばから後半に欠けてピークを迎え、以後は年齢を経る毎に徐々に下がっていく形です。
男女共に大きく下がる時期があるのが特徴で、男女の減少時期や減少の傾向は異なっています。
男性は15~17歳頃をピークに徐々に下がっていき、老齢に近づくにつれ減少量が増す形です。
女性は12~14歳をピークとして15~17歳の間に大きく減少し、それ以後は徐々に減少していきます。

年齢を重ねるとどうして痩せにくくなるのか

肥満の男性

年齢を重ねると痩せにくくなるのは事実であり、痩せにくくなる要因として人間の体の変化があります。
10~20代の頃は痩せていて体重を気にしなかったという方も、30代頃になると痩せにくいと実感しやすくなるでしょう。
痩せにくくなる要因として重要なのが、基礎代謝の低下です。
年齢を重ねると痩せにくくなる事は、10~20代と30代以降の比較をすると分かりやすいでしょう。

まず、男女ともに10代から20代にかけて1日の消費エネルギー量は増大していきます。
体が目に見えて成長を続けて大きくなりますし、筋肉量も増加して消費エネルギー量は日に日に増していくからです。
成長期と呼ばれる時期に入り、特に意識して運動をしなくても体が大きくなっていきます。
心身の成長は、活動範囲や交友関係を広げる要因にもなります。
子供の頃は家の周りで遊ぶ程度でも、10代になれば毎日友達と体を動かして遊ぶようになりますし、10代半ばになると部活や趣味でスポーツに打ち込む人も多くなる時期です。
体が最低限必要とするエネルギーも、運動で消費されるエネルギーも膨大なものになるので、過剰なエネルギーの蓄積が生じにくく太りにくい体になっていると言えるでしょう。

しかし、年齢を重ねて20代頃になると成長期が終わります。
成長が止まれば体はそれ以上大きくならないので、消費されるエネルギーは頭打ちです。
更に年齢を重ねていくと、30代にかけて消費エネルギー量は減少していきます。
体が消費するエネルギーが減少し始めると、それまでと同じ方法でダイエットをしても思うような成果が得られにくくなり、痩せにくいと感じられる状態になるでしょう。

年齢を重ねると運動不足になっていく

社会的な地位が高くなるにつれて運動の機会が減る事も、痩せにくくなる要因の1つです。
10代の頃は友達と一緒に毎日遊んで回っていた方や、20代の頃は仕事で動き回っていたという方も、仕事で実績を重ねて出世をするようになると体を動かす機会は減少します。
1日の間に必要なエネルギー量が減少し、更に運動をしなくなって筋肉量が減少すると消費エネルギーは更に少なくなります。
これも痩せにくい状態にある要因です。

また、年齢を重ねるに従って体の調子を整えにくくなって運動をしにくくなったり、怪我や病気の影響で運動から遠ざかる事もあります。
腰痛の悩みを抱えてしまうと運動からさらに遠ざかってしまうでしょう。
当人の意志とは関係無く筋肉量は落ちていくので、エネルギーの消費量が少なくなり痩せにくい状態になりやすいでしょう。
体の変化や生活の変化は、中年太りが起きやすい状態を作り出します。
ただし、痩せにくいとはいっても全く痩せられないという訳ではありません。
年齢を重ねた状態でのダイエットも、適切なやり方で実践すれば十分に体重を減らす事が可能です。
10~20代の頃と異なり無茶は禁物ですが、ダイエットの成果は誰でも得られますし、トレーニングによって筋肉を増やして太りにくい体作りをする事もできます。

骨の重さまで量れる体重計を買おう

骨の重さを計る体重計

ダイエットをする際は、基礎代謝を始めとする様々な数値を意識する事が大切です。
一般的な数値は統計が取られていますが、ダイエットを始めるに当たっては自分の個人的な数値を知り、日々の変化を記録できるようにすると良いでしょう。
数値の変化は成果の実感に繋がり、痩せたいというモチベーションの維持に有効だからです。
そこで本気で痩せたい方にお勧めなのが、骨の重さまで測れる体重計を入手する事です。
体重計というと、目盛りのついた台の上に乗って体の重さを量るイメージが一般的ですが、現代の体重計は体の状態をより詳細に調べられる機能がついています。
体重の計測はもちろんBMIや体脂肪率、内臓脂肪や筋肉量、基礎代謝や骨の重さまで量る事が可能です。
こうした細かな情報を得る事は、痩せたいというモチベーションを高める以外にもダイエットに有効です。
体重と体脂肪率は、ダイエットが進行するに従って減少していきます。
パソコンやスマートフォンでダイエット用のアプリを導入して、2つの値を入力しておきましょう。
最初は上がったり下がったりして実感が湧かないかもしれませんが、1か月入力し続けてグラフにすると、上下を繰り返しながら減少している事が把握できるでしょう。

健康を損なわないダイエットを心がけましょう

BMIや内臓脂肪の値は、健康的なダイエットが進んでいるか把握しやすい情報になります。
値が高すぎても低すぎてもいけませんから、この値が健康とされる程度に減ったらダイエットを止めるという判断も可能です。
痩せたいという意志が強くても、必要以上に痩せてしまっては逆に健康を損なってしまいます。
痩せたいという意志を、適度な段階で止める為のブレーキになるでしょう。
筋肉量や骨の重さは、痩せたいと本気で考えている方にとって意外な情報になります。
人間の体は筋肉や骨の重さも少なからずあります。
体重の内訳として筋肉や骨の量を意識する事は、健全なダイエットをする上で重要な事です。
筋肉の量が減るだけ、骨の重さが減るだけでは、体が弱くなってしまいます。

ダイエットは健康を維持する事が鉄則ですから、痩せやすい体になる為にも健全な心身を得る上でも、重要なポイントです。
体重計で測れる様々な数値は、本気で痩せたいと考えている方に有益なヒントを与えてくれます。
単純に体重が減少すれば喜びとモチベーションの高まりを与えてくれますし、体脂肪率や内臓脂肪の減少は脂肪を確実に減らしているという実感に繋がるでしょう。
筋肉量や骨の重さを知る事は、必要以上のダイエットを予防してくれます。

自分は太っている訳ではなく、筋肉量が多く骨がしっかりしているとわかれば、必要以上にダイエットを追及する必要はありません。
ダイエットが完了した頃に、痩せたいという気持ちを、健康を維持したいという気持ちに転換できます。
また、これらの数値は、どこまでダイエットを続けるべきかという目安を得る事にも役立ちます。
終わりのないダイエットは苦しいものですが、しばらくダイエットをして数値を分析すれば、大体3か月後には目標体重になるだろう等とダイエットの終了時期を把握できるでしょう。